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Keyboard Layout Editorを利用した自作キーボードの作成

分割型キーボードを設計・製作しました。

キーボードの構想

分割型キーボードには、かっこいい以外にもメリットがあります。基板発注の際にコストが削減できる点です。基板を外注する場合そのコストは基本的に基板面積で決まるため、分割して面積を抑える方が安くなる場合が多いと思います。

自作キーボードのメリットの一つは、自分の好きなキースイッチを使うことができる点です。

軸について詳しくありませんが、秋葉原の遊舎工房というキーボード専門店に行き、押し心地を試しました。実際に使う材料も、この店舗でほとんど揃えることができます。

設計

まずスケッチを行い、Keyboard Layout Editorを使いキー配置を考えます。分割型の場合、以下の手順で行います。

  1. Keyboard Layout Editorにアクセス
  2. ページ左上のPresetからErgoDoxを選択
  3. 右半分のキーを削除。左クリックで範囲選択しdeleteで削除
  4. 好みの配置に並び替え、downloadからsvg形式で保存

回路設計

構成はマイコン+キーマトリクス+LEDマトリクス+OLEDです。 マイコンはProMicroを用いる。多くの自作キーボードに使用されているマイコンです。

図のような形式でマトリクスを組むことで、少ないピンで多くのキーを制御できます。ほとんど全てのキーボードで採用されている方式です。

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基板設計と天板設計

ダウンロードしたsvgファイルをKiCadで読み込み、その上にスイッチを配置していきます。フットプリントは使用するキースイッチによって異なるため、注意が必要です。 画像

発注

ELECROW,JLCPCBを利用しました。大学ならレーザーカッターがあるのでアクリルを外注する必要はないですね。

組み立て

購入した部品を組み立てて完成。