弁理士を受験しようと思ったきっかけ
弁理士の存在を知ったのは大学3年の時でした。大学の卒業生である菅直人元総理大臣が、卒業後弁理士事務所に入所したのを偶然知りました。
菅氏は当時は政界に入ることは考えていなかったと聞きましたが、市川房枝氏を勝手に推薦するグループを立ち上げ、見事市川氏が当選を果たしたことから政界に足を踏み入れることとなったそうです。
これを知った時、企業に就職する以外にもいろんな道があるんだなと思い、弁理士に興味を持ち始めました。
その後特に進展はありませんでしたが、大学4年に卒業単位があと1つ足りなかったことから、楽に単位を取れそうな法学の授業をとり、たまたまそれが知的財産を専門に扱う授業でした。この授業で外部講師としていらっしゃった先生が特許庁で長年勤められていた菅野智子先生であり、お話を伺うなかで本格的に知財の道に進みたいと考え始めました。
受験勉強と国家総合職
とはいえ卒業研究の真っ只中でしたので、勉強することもなく、弁理士の勉強を始めたのは結局1カ月前とかでした(受かるわけがない)。実はその前の3月に国家総合職採用試験を受けました。特許庁で審査官として7年勤めたものは弁理士の資格を得るということを知ったからです。
27卒ですので修士卒相当は受けられず、学部卒相当ですが、省庁によっては学部卒相当で最終合格していても修士号を持っていれば修士卒相当として扱ってくれるところもあると説明会で聞いたことがありましたので、受験してみました。
国家総合職は一次試験、二次試験、官庁訪問と3段構成です。まず一次試験が3月にありました。とはいえ本命でもないので、20時間くらいだけ勉強しました。教養試験の推論のところだけ重点的にやりました。
3月末に合格発表があって、受かっていました。この勉強量で受かるとは思っていませんでした。
2次試験は勉強時間0時間で臨みました。想定通り出来は微妙でした。来年受けるときは流石にもう少し勉強しようかな。
当日
会場は池袋で、午後からの試験でした。アクセスがよくない場所で朝からやらされる国家総合職に比べてとても良心的でした。
国家総合職と違い年齢層がとても高めなことに、後から考えると当然ですがびっくりしました。自分と同年代のような方はほとんど見かけませんでした。
これを見ると、新卒カードを使うのは事務所というより企業・官公庁のがいいのかな…と思ってしまいますね。
肝心の試験ですが、解けないことは最初から分かっていました。
というのも、どう考えても間に合わないので浅く広くやるというよりかは範囲を絞った方がいいと思い、特許法と実用新案法だけ勉強していました。といっても5問くらいしかわかりませんでした。弁理士試験難しいですね…
試験が終わった後うっとうしい髪を切って帰りました。
とにかく、今回の受験を通して勉強の動機づけができたので、特許印紙12k払った甲斐はあったと思いました。来年絶対合格します。